タナコーの日本全国なんやそれ?紀行  「ツッコミ」で見えてくる、地域独自のライフデザイン
見出し画像

タナコーの日本全国なんやそれ?紀行  「ツッコミ」で見えてくる、地域独自のライフデザイン

「タナコーさん、うちの県は自然がいっぱいです」どこも自然いっぱいやけどな。。。「タナコーさん、うちの県の自慢は海の幸なんです」全国あちこち海だらけやけど。。。「タナコーさん!うちの県こそ、うどんが一番なんです!!」あの県も同じこと言ってたけどなー。。。打ち合わせをしていると県内の方から度々こういうお言葉が出てきます。でも県外の僕には正直ほかの県と同じに見えてしまう。どうしたらその地域独自の生活を魅力的に表現できるんだろう。あっ申し遅れましたタナコーです。田中幸二だからタナコー。生活者目線でクリエイティブを設計する「ライフデザイン・クリエイティブ」をコンセプトとするチームでCMプランナー兼ディレクターを担当しています。今回は、全国25都道府県以上の自治体や企業の映像制作に携わってきた僕なりの経験からくる視点で、「ライフデザイン」を語らせていただきます。

大阪出身のツッコミ精神でツッコミまくって、地域の暮らしの本質を掘り起こし拡散する。

なんやそれ

僕は大阪出身でボケとツッコミが混在する愛ある環境で育ちました。ボケた人間をスルーすると怒られる「お笑い大国」大阪。ボケに気づき、「なんやそれ?」とツッコミ、面白く仕立てて盛り上げる。普通の話でも普通以上の話に転換して面白くできるかが一番。そんな大阪の街で鍛えられた僕は、今では良いのか悪いのか企画説明の際には、まずは自分で自分をツッコミ、どうしたら良く伝わるかを考えてから話すという術を得ました。とあるお笑いコンビのツッコミの方の言葉を借りれば、ツッコミとは三角形の一点なのだそうです。ボケの相方と見ているお客さんをつなぐ点となり、わかりやすくお客さんに伝えて盛り上げていく。それって今の僕の仕事にも当てはまります。訪れた地方の「なんやそれ?」を集め、理解し、咀嚼して1つの世界を作り上げて、その県独自の生活を魅力的に表現し、発信していく。地元ゆえにかえって気づかないその土地に根付く、時代に左右されない本質的な価値を発見し、新たな価値に変換して魅力化する。ツッコミを入れ深掘りすることで、訪れる方、住む方、それぞれにこれからの豊かな生活を育くんでいく。それこそが僕の考えるライフデザイン・クリエイティブ。それでは僕の過去の仕事でご紹介していきます。

桃太郎の国は鬼カワイイもので溢れていた!? 「鬼カワイイ岡山市」

スクリーンショット 2021-09-16 21.15.56

スクリーンショット 2021-09-16 22.29.19

スクリーンショット 2021-09-16 22.30.08

スクリーンショット 2021-09-22 9.33.47

岡山市の観光誘致のお仕事です。 岡山市の桃太郎まつりの「うらじゃ」という踊りを紹介しながら、若い人に岡山市に来てほしいなー。というお仕事です。もうすでにツッコミどころ発見です。「うらじゃ??踊り?」なんやそれ?「うらじゃ」は徳島の阿波踊りみたいな県を代表する祭りです。年一回総踊りとして盛り上がる踊りなのです。で、そもそも「うらじゃ」って?「うら=鬼」で、鬼をいつまでも忘れず伝承していく意味も込められているそうです。でも、それをそのまま見せても若い人は響いてくれません。だからいくつもの「なんやそれ?」を集めて、若い人からツッコんでもらえるツッコミポイントをたくさん用意し、強くしていく。桃の形のお菓子やグルメ、桃のスワンボート、桃のマスキングテープ、桃色の岡山城などなどなど。桃の国には、「なんやそれ?」のツッコミどころ満載でした。「なんやそれ?」を集めたらそれをターゲットに伝えるワード開発が必要です。完成したワードが「鬼カワイイ岡山市」。では、それをどう伝えていくか?僕らは、うらじゃを踊りながら、魅力的に伝えていく伝道者が必要だと考えました。そこで出身者である「岡山の奇跡」桜井日奈子さんに新・桃太郎の「MOMOガール」に扮してもらうことに。また、数々の有名アーティストや東京オリンピックのダンサーのスタイリングを手がけた飯嶋久美子さんに鬼カワイイ衣装もつくっていただきました。そして、地元の方々も多数出演する桃と鬼との大合戦「うらじゃダンスミュージカルムービー」が完成。ディレクターである僕の役割は、寿司ネタのようにイキがよくて、ツッコミがいのある、その地方ならではの「なんやそれ?」をたくさん集めること。イキの良さが強いファクトとなるので、できるだけ素材の良さを活かして魅力的に展開することをとにかく大切にしました。

桜井さんa

スクリーンショット 2021-09-16 21.18.26

こうして「なんやそれ?」を集めた鬼カワイイムービーは、視聴回数100万回を超え、映像をきっかけに興味を持っていただいた方に向けて鬼カワイイ食材を集めた「鬼カワマルシェ」というプロモーションを展開。いろいろな角度から岡山市の昔と今を知ってもらう働きかけをしました。このキャンペーンは3年も続き、一定の役割は果たせたと実感しています。

日本のライフデザインは、永遠に不滅ですっ!

動画の配信後、地元の飲食店が自分たちのアイデアで鬼カワイイメニューを作り、SNSを通じて来店誘引につなげたり、鬼カワイイ衣装を、地元のアイドルが着て、ライブを行ったり、動画の「鬼カワイイ踊ってみた」が広がりをみせたり、鬼カワイイをテーマにしたダンスのイベントが開催されたり、、、地元の人々、ひとりひとりがそれぞれの「鬼カワイイ」を発信していきました。暮らしを見つめて、気になるところにツッコミを入れて、その地域の日々の日常を価値化したコンセプトが、住む方々にとっても旗印となって、新しいチャレンジを生み出していった。この動画の公開が終わっても、人々の暮らしや心に残っていくものを提示できたことが、ライフデザインなんだと実感しました。「同じ海」「同じ自然」に見えがちな地域も深掘りすればするほど、それぞれの特色が出て県外のファンの拡大と県内の満足度も高めることができ、長期的な体験価値構造が生まれます。それはどんな時代でも重要で大切なこと。地域の特徴を見つけ出し構築することが、僕にとっての「ライフデザイン・クリエイティブ」であり、これからも各地で続けていきたいなと思っています。あともし今度、僕がお目にかかることがありましたら「タナコーさんって地域の仕事しかやっていないの?」とツッコミを入れてみてください。そうじゃないお仕事も多数あるので、ご紹介させていただきます。

ソリューションアイデアの専門店街「ADK CREATIVE MALL」には、さまざまな専門性をもつ課題解決のプロフェッショナルが、ほかにもたくさんいます。リレー形式でお届けする「ADKクリエイティブ・ノート」、ぜひ次回もお楽しみに!

ADK CREATIVE MALL 特設サイトはこちら

スクリーンショット 2021-09-16 21.03.29

CMプランナー・ディレクター
田中幸二/KOJI TANAKA

CM/WEBムービー/バンパー/MVなど映像に関する、 いろんなことをプランニング&ディレクションする人 。好きな地方「瀬戸内」全国で美味しいなぁと思った食べ物「岡山のデミカツ丼」「高知のシラス丼」「仙台のマーボー焼きそば」
ロンドン広告賞/ACC/仙台広告賞/愛媛広告賞/AICHI ADAWADS/ラジオ番組や雑誌などに採用されるなどハガキ職人でもあります。










専門性によって課題解決のブレーンが選べる業界初のクリエイター専門店街「ADK CREATIVE MALL」。  クリエイティブの力であらゆる課題を解決するクリエイターたちの頭の中を大公開。